ACTIVITY REPORT | 2026.07.21

夏休み自由研究応援講座① 川の砂からマイクロプラスチックをさがそう!

足守川・笹ヶ瀬川の上流と下流で採取した砂から、マイクロプラスチックを探す実験を行いました。

グリッド用紙の上に並べられた、採取したマイクロプラスチックのサンプル
採取した砂から見つかったマイクロプラスチック。グリッド用紙の上で観察・記録しました。

開催概要

  • 日時:2026年7月21日(火)10:00〜12:00
  • 会場:吉備公民館
  • 講師:小谷雅彦(吉備陵南 足守川 笹ヶ瀬川プラ調査隊 代表/岡山県自然保護推進委員)
  • 協力:チーム★きびだんご

マイクロプラスチックって何?

マイクロプラスチックとは、5mm未満の微細なプラスチックのことです。ペットボトルやお菓子の袋、田畑で使う被膜肥料などのプラスチックごみが、太陽光や波の力でだんだん砕けて小さくなっていきます。海のごみの約8割は陸域から流れてくるといわれており、岡山市内には総延長約4,000km(岡山市からタイ・バンコクまでの距離に匹敵)の用水路が張り巡らされ、まちに落ちたごみは用水路から川へ、そして海へと運ばれていきます。

調査地点

吉備中学区の東西を流れる足守川・笹ヶ瀬川の3地点で砂を採取し、比較しました。

  • A地点:足守川 吉備学区上流
  • B地点:笹ヶ瀬川 綾南学区上流
  • C地点:下流(足守川と笹ヶ瀬川の合流部)

当日の流れ

  1. 環境のお話:マイクロプラスチックとは何か、ごみが海へ流れ着く仕組みを学びました。
  2. 砂の調べ:飽和食塩水(水100gに塩小さじ6杯)に砂を入れてよく混ぜ、浮いてきたものをすくって観察。上流と下流、どちらが多いか予想してから実験しました。
  3. マイクロプラ・ビンゴ:9マスのビンゴカードに自分で色や形(赤・青・緑・白・とうめい・茶/まるい・うすい など)を書き込み、見つけたらマスを埋めていくゲーム形式で観察しました。
  4. 水の調べ:公民館前の用水路の水をくみ、パックテストの検査紙で色を比べました。
  5. ふりかえり:見つけたもの・気づいたこと・これからしたいことをワークシートにまとめ、発表しました。

結果発表:見つかったマイクロプラスチック ランキング

採取した砂を分析した結果、下流のほうが上流よりもマイクロプラスチックが多く見つかりました。まちを通る間にごみが増えること、たくさんの用水路の水が下流で1本に集まること、長く流れる間に大きなごみが砕けて数が増えることなどが理由として考えられます。見つかったものを種類別に見ると、次のような順番でした(2位・3位は目視による判定です)。

順位種類備考
1位被膜肥料田畑で使う粒状の肥料の被膜(から)
2位硬質プラスチック片ペットボトルのキャップの破片など
3位人工芝と思われるものグラウンドや店舗の装飾に使われる人工の草
4位袋類の破片レジ袋やお菓子の袋の切れはし

地域のテレビ・新聞で紹介されました

この日の様子はRSK山陽放送「イブニングニュース」で放送されたほか、山陽新聞にもKAP結成の経緯とあわせて掲載されました。詳しくはお知らせ・メディア掲載ページをご覧ください。

参加者・保護者のみなさんにできること

  • ごみを持ちかえる:公園や川で遊んだら、自分のごみは家へ持ち帰りましょう
  • 分ける:プラスチック・ペットボトルはきちんと分別して出しましょう
  • くりかえし使う:水筒やエコバッグを活用しましょう
  • 気にして見る:川や用水路の様子を、いつも気にかけてみましょう
今回の実験は、そのまま夏休みの自由研究としてもご活用いただけます。写真やグラフを添えて、「なぜそうなったのか」を自分の言葉でまとめてみましょう。

参考情報

  • マイクロプラスチックの定義(5mm未満):環境省 water/marine_litter、岡山市
  • 海ごみの約80%は陸域由来:Ocean Newsletter(笹川平和財団 海洋政策研究所)
  • 岡山市内の用水路の総延長 約4,000km:greenz.jp「岡山どんぶらこ」
  • 笹ヶ瀬川河口部での回収実績:日本財団/岡山市「笹ヶ瀬川クリーンアクト」

次の活動もチェック

8月20日には第2弾「キミも川ごみ探偵だ!」を開催しました。

次のレポートを見る