プロジェクト概要
本プロジェクトは、吉備・陵南学区を流れる足守川と笹ヶ瀬川における河川プラスチック汚染の実態を科学的に調査し、地域住民、特に中学生が楽しみながら環境に興味を持てる活動を通じて、次世代の環境保全リーダーを育成することを目的としています。
調査データの収集と分析は科学的根拠にもとづいて行いますが、活動自体は「遊び要素」を取り入れたゲーム性のある体験型学習として設計し、中学生が自主的・継続的に参加したくなる仕組みを構築します。
砂のマイクロプラスチック調査
吉備中学区の東西を流れる足守川、笹ヶ瀬川の上流下流の砂を採取し、マイクロプラスチックの含有量を調査します。
調査地点
- A地点:足守川 吉備学区上流(南橋の北の中州河口側)
- B地点:笹ヶ瀬川 綾南学区上流(野山武道館西の中州河口側)
- C地点:合流地点(足守川と笹ヶ瀬川の合流部)
調査方法
- 採取:合流点の角や中洲の下流など、流れの緩やかな場所で表面から1〜3cm程度の砂を500g採取
- 分離:透明容器に砂と飽和食塩水を入れて攪拌。プラスチックが浮上するまで10分間静置
- 観察:浮上したものをピンセットで回収し、ルーペで観察・分類・カウント
- 記録:「KAP調査記録シート」に結果を記入
期待される効果
- 河川区間ごとのマイクロプラスチック汚染状況の定量的把握
- 中学生の環境問題への関心と観察力の向上
- 地域住民への啓発材料となる「プラ図鑑」の作成
楽しく続ける工夫
- チーム対抗戦:足守川上流・笹ヶ瀬川上流・下流の3チームで、同条件の砂500gからどちらが多いか競争。最初に予想カードを記入し、当たったチームにポイントを付与します。
- マイクロプラ・ビンゴ:9マスビンゴカードで色・形を探し、そろったら「マイクロプラ・マスター」認定。
- 「プラ図鑑」づくり:見つけたマイクロプラスチックを撮影・スケッチし、名前をつけてコレクション化。全員分を合体させて「足守川・笹ヶ瀬川プラ大図鑑」を作成します。
2026年7月21日・8月20日に第1弾・第2弾を開催しました。詳しい様子は活動レポートをご覧ください。
水門監視カメラによる流出調査
吉備中学区から海へプラごみが流出する主要な水門に監視カメラを設置し、流出量を調査します。
調査地点(水門6か所)
- A地点:半役汐留樋門
- B地点:延友排水機場水門
- C地点:薗崎神社近くの水門
- D地点:樋口酒店近くの水門
- E地点:今保ポンプ場近くの水門
- F地点:喜福園近くの水門
調査方法
- タイムラプス定点カメラによる低速度撮影(10分間隔)の映像からごみ流出量を調査
- 記録項目:ごみの量・種類・時刻・天候条件
- 将来的にはAI画像解析による自動検出・カウントを計画
期待される効果
- プラごみ流出の時間的・量的パターンの把握
- 降雨時の大量流出メカニズムの解明
- 効果的な対策実施時期・場所の特定
- 中学生のデータ分析力・論理的思考力の向上
楽しく続ける工夫
- 刑事ドラマ方式の役割分担:「張り込み班」「記録班」「分析班」の3班に分かれて調査。自分の担当があることで責任感が生まれます。
- 夏休みの自由研究に:活動1・活動2の結果をまとめるところまでサポートし、講座終了時に自由研究の宿題が仕上がっている状態を目指します。
2026年8月20日の講座では、水門の定点動画をコマ送りで観察し、ごみの記録を行いました。詳しくは活動レポートをご覧ください。
チーム対抗ごみ拾い&分別大会
吉備中学区の東を流れる足守川河川敷のごみ拾いを行い、拾ったごみを分別して今後の対策を考えます。
開催概要
- 開催日:2026年12月5日(開催予定)
- コース:JA吉備ライスセンター西(スタート)→ 半役汐留樋門(ゴール)
調査方法
足守川河川敷の北側(田んぼ側)と南側(川側)の2チームに分かれてごみ拾いを行い、回収したごみは分類して重量を計測します。
楽しく続ける工夫
- チーム対抗戦:田んぼ側チームと河川側チームで回収量を競い、種類別の重量・容量1位を当てるクイズを実施し表彰します。
- ごみゼロのアイデア大会:分類・計測の結果をもとに、ごみ問題を解決するアイデアを出し合い、優秀なアイデアは次年度の活動に取り入れます。
今後のアイデア(将来案)
2026年度以降に検討している構想です。
水門へのゴミ流出防止ネット設置と安全確認実験
大雨時に用水路の氾濫につながらないよう、釣り糸でネットを設置し、一定の負荷で切れる仕組みを実験で確認します。
QRコード付き住民参加型ゴミ回収システム
QRコード付き看板を設置し、住民がごみの滞留を知らせたり自ら回収したりすることでポイントが貯まる仕組みをつくり、地域の関係人口を増やします。
環境保護と健康づくりを兼ねたウォーキングマップの作成
吉備綾南学区を歩くウォーキングマップを作成。コースにはゴミ回収ネットの場所も記載し、健康づくりをしながらごみの蓄積状況を確認できるようにします。
ゴミ拾いカヤック/SUPアドベンチャーツアー
カヤック体験やウナギ捕り体験、河川敷でのアウトドアクッキングを含む、プラごみ回収のカヤック川下りツアーを企画し、活動を地域外にも発信します。